ビッグモーターは倒産する可能性はどのくらい?新会社設立?今後会社はどうなる?

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時事ニュース

7月下旬から相次いで不祥事が発覚しているビッグモーター。客足が遠のいていき、経営が厳しくなるのは目に見えていますが今後倒産する可能性はどのくらいあるのでしょうか。これまでに分かっていることをまとめます。

客は6割減、社員大量離職

閑散とするビッグモーター

客の車を傷つけるなどして保険金の不正請求をしていたことが発覚すると、街路樹の枯死やパワハラ体質などの問題が次から次へと表面化し、会社のイメージは最悪に。これまで多くのCMを流すなど中古車業界のトップを走ってきたビッグモーターを訪れる客は減少しました。とある報道によると不祥事発覚後、ビッグモーターの客は6割減少したとのことです。なお、実際に現場で働いている社員によると、売り上げがほぼ0となっている店舗もあるとされ、今後さらに客足が遠のくかもしれません。

さらに不祥事により社員が1000人も退社していると報じられています。今後ビッグモーターに対してはパワハラに関連した民事訴訟や一連の不正請求に絡む行政処分などが下る可能性もあり、これらに対応するためにも多額の資金が必要になりそうです。実際、水戸地方裁判所では不当に解雇された元社員がビッグモーターに賠償を求めて勝訴しています。またパワハラが原因で鬱病を発症した元社員の家族らもビッグモーターに提訴しています。

銀行団が借り入れを拒否、ビッグモーター離れが進む

そんな中現金を確保したいビッグモーターは、銀行団に90億円の借り換えを申し入れましたが協議の結果拒否されました。ビッグモーターはこの90億円以外にも銀行に対して借金があると思われ、今後はこれらの返済に追われることとなります。

さらに取引先の多くがビッグモーターから縁を切るという流れも出てきています。リクルートが運営する中古車サイト「カーセンサー」からビッグモーターの取り扱い車種が消え、さらに大手信販会社の「ジャックス」もビッグモーターとの取引を停止、大手保険会社各社もビッグモーターとの取引を停止とビッグモーター離れはもはや誰にも止められない状態です。

新会社設立?旧経営陣は逃亡!?

ビッグモーターの一連の不祥事で話題となった前副社長をはじめとする「ロイヤルファミリー」がビッグモーターとは別の新会社を設立しているとの噂もあります。この新会社は和泉新社長がロイヤルファミリーの再就職先として用意するらしく、兼重宏一前副社長らが出資するようです。仕事内容は「コーティング」と呼ばれる車両の外観を美しくする業務だそうです。しかしこの新会社というのもどの程度の規模かは不明ですし、そもそも本業である中古車販売業をどうにかしなければ経営は厳しいままとなるでしょう。

その兼重宏一前副社長ですが、未だに公の場に姿を現しておらず、これがさらに会社への不信感を募らせていると言えるでしょう。ビッグモーター創業者一族である兼重家は、熱海や軽井沢に豪華な別荘を持ち資産も数十億に上ると思われますが、今のところ刑事責任や民事責任を追及する動きはなく、このままだとビッグモーターの株式と権限を持ち続ける形となりそうです。しかしビッグモーターはこれまでとは違い、多額の負債を被る可能性があり、兼重家にもそれなりの痛手となることは間違いないでしょう。

大手コンサルタントが頼みの綱

もはや四面楚歌となっているビッグモーター。信頼と稼ぎ頭を失った状態ではかなり再建は厳しいと思われます。最近の報道では、大手コンサルティング会社「ファイナンシャルアドバイザリー」がビッグモーターにコンサルタントを行っていると報じられました。経営改革などのアドバイスを行うものとみられますが、失った信頼はそう簡単には取り戻せないと思われます。

ビッグモーターはこれまで稼いできた資金があるので当面の間は経営を維持できるかもしれませんが、借金の返済や行政処分・民事訴訟など様々な対応を追われることになり、銀行の借り入れも厳しくなると長期的には倒産が視野に入ってくると思われます。

monobe

東海地方生まれ。国公立大学理系出身。鉄道や歴史に興味があり、日頃から書籍などを多く調べています。
一眼レフは10年以上使用しています。株式投資も長く続けています。

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